she_ka’s diary

趣味のことを色々と。

お久しぶりです。本当に。

響、見てきました。面白かったです。想像以上に。

公開前から気になっていたんですけど、忙しい~とか言ってどうせ見に行かないだろうなって思ってました。見に行けて本当によかった。

響をやってた平手さん、好き。今まで欅坂にほとんど興味なくて、なんか個性的な子がいるなーっていう程度の認識だったんですけど。きっと誰が見てもはまり役だったと思います。あと、声が好き。

この作品、原作を少しだけ読んだことがあって。本当に少しです。公式で無料公開されていた三巻だけ。

それだけで凄く気になっていた作品でした。だったらちゃんと買って続き読めよって話ですよね。お金がないんです。

だから、1,100円で大筋掴めちゃうならいいかな~なんて邪道中の邪道みたいなつもりで見ました。

逆に原作気になりました。ちゃんと読みたい。お金ないのに…。

小説家って、私の中で凄く憧れのお仕事で。私もいつか~なんて夢見たのは一度じゃないです。

もちろん書いたこともあります。

だけど、その度に自分の文章力のなさと、発想力のなさに諦める。

今回この作品見ても心折られました。

響の才能はもちろん、自分の信念を曲げない、それ以前にちゃんと信念を持ってるところが本当に格好いい。

普通は曲げる信念も持ってない人がほとんどだと思うから。

響が正義だとは思ってないです。彼女がああやって生きていけるのは、間違いなく才能のおかげだし。あれで才能なかったらただのヤバい奴になっちゃう。

偶然にも、響には小説を書くという点において絶大な才能を持っている。そのお陰で、彼女をサポートして守ろうとする人が集まる。

まあ、全てを含めて彼女なので。全部が響の魅力になってる。

平凡中の平凡な私は本当に羨ましかったです。そしでずっとヒヤヒヤしてました。

先輩にも大人にもタメ口なとことか。パイプ椅子で人殴っちゃうとことか。完璧なドロップキックとか。

響!そんなことしちゃだめだって!!って何度も叫びそうになりながら、めちゃくちゃ爽快な気分でした。

誰もがみんな、嫌な奴とか理不尽なことに対してきっと頭の中だけでやっていることを響はちゃんとやっていて。

大人だけじゃなくてきっと子供の時から、理性とか常識とかで押し殺してきたものを響は見ないふりをしない。ちゃんと向き合ってる。そんな姿が目を背けたくなるほどに清々しい。

文句があれば、私にどうぞ。というセリフ、震えました。

まだ高校生の響に何ができるんだ、と思わないでもないけど。でも、それ以上に響はもし何かあったらちゃんと自分で責任をとるんだろうなってどこか確信もあって。

よくいる口先だけの大人びた子供っぽい高校生じゃない、響の姿に凄く惹かれました。

あとは、響のそんな強い姿と高校生らしい表情のバランスがすごく良かったと思ってます。

それが演出のなせる技なのか、平手さんの演技の賜物なのかは分からないけど。

この絶妙なバランスがあったからこそ、このあり得ない響が妙に現実的に存在していたように思います。

リカさんとの対比もなんか無理がなくて。すごく誠実に描けていたのかな、と。

あの時間では無理なのは分かっているけど、幼なじみくんも見たかったり。

一番まともそうな彼の異常さが凄く気に入っていたので。あるかは分からないけど、続編とか…。ないかな。

最後の終わり方もね、えっ!?って思ったけど結果的に良かったです。

なんか妙に納得。だって響だもんなって。

贅沢な俳優陣もちゃんと平手さんに向かって集中していて、とにかくバランスのいい映画だったかな。というのがとりあえずの感想です。ありがとうございました。