she_ka’s diary

趣味のことを色々と。

東京医科大に思うこと。

このブログには趣味のことしか書くつもりなかったんですけど。ちょっと書きたくなったので書いてみます。邪魔だったら後で消します。

今回の一連の問題、やっぱり公になるとここまで注目を集めるんだな、って思ってます。

医学部受験を経験した身としては、家族枠であったり点数操作っていうのはちょっとした都市伝説とか冗談みたいな話で囁かれていたし。

私の身近な人で、きっと誰よりも医者にむいてそうな凄く優しい人が試験の点数は全然足りてるのに面接だけで落とされたり。

何かしらの点数の操作はあるだろうな、って思って いました。採点の不透明さは医学部独特なものがあると思います。

だから、仕方ないとか問題にしなくていいとか世間は騒ぎすぎたとか言いたい訳ではなく。教育の一部である以上、出来る限りの公平さは追及されるべきだと思うので。

ただ一つこの中で気になっているのは女子を一律減点していた、ということ。

実際に医学部にいて、周りの友人の多くは医師としての活躍はもちろん女性として結婚して子供が欲しいと言います。

そして、どのタイミングで結婚して出産するのかという話はよくするし、わりと女性医学生の中では大きな悩みの一つでもある。

研修医の前なのか後なのか。出産後、ちゃんと戻れるのか。サポートがあるとはいえ、子供を抱えてハードな勤務や当直をこなせるのか。仕事が落ち着いたら、なんて言ってたら年齢的に厳しくなるのではないか。

どう頑張っても、出産となるとある一定期間は職場を離れなければならない。そうなると、男性と同じようにはキャリアを積めないのはどうしようもない現実だと思うんです。

だからと言って、今回の大学言い分が正しいなんて言いたいわけじゃないんです。

正直、感情的に言えば、受験生の時、私自身は優秀な受験生ではなかったからいいけど、優秀な女の子がこんなことで不合格になってたのかと思うと、頭をかきむしりたくなるほど悔しい。

だけど、なんていうのかな。今回のことは単純に女性差別、として語ってはいけないんじゃないかな、と少しだけ思うんです。女性差別として議論すると、少し論点がずれてしまう気がしてます。

男女関係なく、本当に公平な採点をすればいい。それは正しい。だけど、根本的な解決には何もなってないんです。

私達は、やっぱり女性の医師がちゃんとキャリアを積めるように何かを変えなくてはならない。女性差別だ、ではなく。どうしたら女性が男性と同じように医師として働いていけるのかを考えるべきだと思ってます。

具体的にどうしたらいい、が私の頭では全く思いつかないのが本当に申し訳ないけれど。少なくとも、私自身も自分の問題としてぶち当たることだと思うから。

これからきっと医師として働く自分自身のためにも、医師を目指す女の子のためにも。今回のことを女性差別で終わらせて欲しくない。

こんな考えずれてるのかもしれないけど、これが実際に医学部受験をなんとかくぐり抜けて医師を目指す一人の女の意見です。私はまだ医師じゃなくてただの学生だから、実際に働いてみたらまた違って見えてくるのかな。

だけど。最後に一つ。

はっきりと言いたいのは、上でごたごた言ってることは、たった今、医師を目指して受験生として頑張っている女の子には少しも関係がない。

そんな不公平なことをするな、と怒っていい。

だけど、こんなことで医師を目指すことを諦めないでほしい。

どんな理由があっても、どうしようもない不公平も、不条理も、君の夢を邪魔する権利なんてないよ。